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2017年09月01日しあわせじん

第161章 ~ああ、愛しきヒーロー~

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株式会社 幹建設
代表取締役 高須賀 幹由

8月、ロンドン世界陸上の舞台にて、日本チームの多田修平氏・飯塚翔太氏・桐生祥秀氏・藤光謙司氏の4人が4×100M決勝で、見事銅メダルを獲得しました。
昨今、日本の短距離走は著しく進歩しているようです。日本人のDNAでは、どうしても欧米人や黒人に引けを取ってしまう短距離走です。しかし、昨年のオリンピック銀メダル獲得のように、4人の走行タイムでは勝てない代わりに、バトンリレーの精度を極限まで高めることで、対等に渡り合い、今やその技術は世界一と言われています。今後も期待したいですね。
 さて、このロンドン世界陸上において、世紀のビッグヒーローが引退をしました。そう、ジャマイカ共和国のウサイン・ボルト氏です。残念ながら、100M短距離走では、アメリカのガトリン氏に敗北、また更に4×100Mリレーのアンカーを務めましたが、左足裏太もものハムストリングスを痛めてしまい、棄権となってしまいました。30歳のウサイン・ボルト氏は、これを最後に、競技生活を終えたとの事です。でも、ライバルのガトリン選手が35歳であるのを見ると、何と若い引退なのか!!と感じる方もいらっしゃると思いますが、どうですか?私も思っていました。ところが、今回の引退には、ちゃんとした理由付けがあったようです。
何と、彼は脊椎湾曲症という持病を若いときから持っていたようで、2004年の時点で、もう現役は無理ではないか?と言われていたそうです。この病気の特徴として、骨盤が通常よりも大きく揺れる現象により、今回痛めた太もも裏の筋肉に過大な負担を掛けていたようです。ということは、2009年の世界新記録100M 9秒58を出した折にも、既に結構無理をしていたということになります。昨年のオリンピックは、辛くも金メダルを取りはしたけれども、この時点での、「もうすぐ限界だ」と判断したのもうなずけますね。華やかな舞台の裏に、彼の苦悩があったことを知り、また更に尊敬してしまいました。ジャマイカでは、公式な舞台での彼が走る日は、国内の犯罪が半分になるのだそうです。ジャマイカ国民に愛され、親しまれている彼の今後も注目して行きたいです。たくさんの感動をありがとうございました。
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